玉ねぎの品種によって貯蔵性は変わる!

2019.01.22

玉ねぎにも、ジャガイモと同じように品種が多数あるのをご存知でしょうか?

食味や調理特性もそれぞれ違うのですが、今回は出回る時期と貯蔵性についてを中心に品種ごとにお伝えしようと思います。

トップの写真は白玉葱の「雪景色(ゆきげしき)」です。

 

井澤農園では毎年約10品種の玉ねぎを栽培しています。

同じ種類の玉ねぎをたくさん作らない理由としては、一つの品種が病気にやられても違う品種は病気の体制がついていたりするので全滅するリスクが抑えられること、品種によって仕上がる時期(収穫可能な時期)が変わるので収穫時期をリレーして作業効率よく収穫ができるからです。

ただ、植えるときや収穫する時には、品種が混じらないようにしないといけないのが大変です(笑)

今回は井澤農園で栽培している玉ねぎの品種と貯蔵性について、表にまとめてみました。
各農家さんによって農薬の程度によっても貯蔵性は変わりますが、井澤農園の作る玉ねぎの目安は以下の表を参考にしてください。

(この品種表に書いてある玉ねぎ+さらさらレッド(赤玉ねぎ)+スマイルボールの11品種作っています)

 

2019年 井澤農園の玉ねぎ表(貯蔵特性重視)

品種名 出回る時期 貯蔵性 特徴
葉玉ねぎ
(品種名ではない)
6月下旬~7月中旬 悪い。冷蔵庫なら4~5日 若い玉ねぎ。葉も緑で丸ごと食べられる。みずみずしくて美味。
雪景色(白玉葱) 7月中旬~8月下旬 悪い。冷蔵庫が好ましい。 皮まで真っ白な玉ねぎ。辛みが無くサラダやピクルス用
アーリーレッド(赤) 8月下旬~3月 良い。0~5度の場所で3月まで持つ。 辛みが少なく、サラダ用。赤玉ねぎのメジャー品種。
サマーレッド(赤) 7月中旬~8月下旬 やや悪い。冷蔵庫か涼しい場所で2~3週間。 仕上がりが早い。辛みが少ないサラダ、ピクルス用。
レッドアイⅡ(赤) 9月上旬~3月 良い。0~5度の場所で3月まで持つ。 辛みはあるが、保存性が高い赤玉ねぎ。
アローベア 8月下旬~9月 普通。 一番早くできる品種。みずみずしく辛さ控えめ。
コディアック 10月初旬~12月 良い。 しゃきしゃきした食感。炒め物にすると歯ごたえがいい。
ブラウンベア 10月下旬~12月 普通。涼しいところで12月まで。 札幌黄の遺伝子を持つ。糖度が高い。炒め玉ねぎに良い。
札幌黄 7月下旬~9月 普通。涼しいところで12月まで。 北海道の在来種。甘くて辛い!
オホーツク222 9月上旬~10月下旬 良い。2月まで 辛さ控えめ、柔らかい肉質。万能選手。
北もみじ2000 10月下旬~3月 とても良い。頑張れば5,6月まで。 辛みがあるが貯蔵性高い。

 

※葉玉ねぎは、井澤農園では無農薬で育てている玉ねぎを若い時点で収穫して商品にしています。

※出回る時期、は井澤農園で売り切れてしまう時期といった解釈です。

※他の農家さんによっては収穫時期や販売時期が変わります。

※特に、井澤農園の札幌黄は栽培期間中農薬不使用で育てることから貯蔵性が少し劣ります。

 

↓ちなみに、これが葉玉ねぎです!食べ方などはまたべつの記事で~!

【ぜひ野菜や農村の楽しさをシェアしてね!】