玉ねぎ百科事典⑤アーリーレッド
2019.02.22
2019年度、井澤農園で栽培している玉ねぎの品種は11品種になりました。ここ数年。9種類から13種類の玉ねぎを生産していますが、だいたい作る品種が決まってきています。
井澤農園では赤玉ねぎ(紫玉ねぎ)も4品種栽培しています。そのうちの1種類が、今回紹介する「アーリーレッド」。残りが「サマーレッド」と「レッドアイⅡ」と、北海道栗山町でしか栽培がされていない「さらさらレッド」です。
アーリーレッドとは
アーリーレッドは長年作られている赤玉ねぎ(紫玉ねぎともいう)の品種です。昭和60年代にはすでに今と同じ種になっていて栽培されていたそうです。なので、「赤玉ねぎといえばアーリーレッド!」という認識を持っている人も多いはずです。
アーリーレッドは玉ねぎを切った時に中までしっかり赤く、発色が良い玉ねぎです。安定した品質で、井澤農園でも長年作っている赤玉ねぎの品種です。
スーパーに並んでいる赤玉ねぎの大半は、このアーリーレッドだと言えます。(はっきりとしたパーセンテージはわかりませんが、それだけメジャーで作りやすい品種です)
井澤農園のアーリーレッドのこだわり
井澤農園のアーリーレッドは甘みが強くて毎年大人気の玉ねぎです。味が濃い、ということは栄養素が多いということにもなります。
栽培方法は、化学肥料や農薬の使用量を通常の栽培方法の半分以下に抑え、有機肥料をたっぷり与える「減農薬栽培」という方法で育てています。有機肥料豊富な土で育った井澤農園のアーリーレッドは、赤色も濃いのが特徴です。
このアーリーレッドに限ったことではありませんが、井澤農園の玉ねぎの出荷工程には「磨き」という独自の工程があります。玉ねぎの選別を行う過程で「磨き機」という若干自家製な機械の中を玉ねぎが通ることによって、汚れや農薬が付いた皮を1枚~2枚剥いてしまうのです。
この工程は無くても良い工程なので今では取り入れている農家さんはそう多くはないと思います。「井澤農園の玉ねぎはきれいだね!」といわれることがよくあるのですが、その理由はこの工程にもあると言えます。
アーリーレッドのおススメの料理
赤玉ねぎ系は、酸に反応してより鮮やかな赤紫になるので、酢やレモン汁を使うマリネやピクルスにするのがおススメ。
栄養価的には普通の皮が茶色い玉ねぎよりも、葉酸や鉄分がほんの少し多いのが特徴です。
また、赤色に発色する色素は「ポリフェノール」の一種であるアントシアニンが関係しています。このアントシアニンは抗酸化作用がある栄養素です。目の疲労を回復してくれたり、動脈硬化や血栓を防ぐ働きをしてくれます。
赤玉ねぎはサラダやマリネなどで食べる場合がほとんどですが、このアントシアニンは熱に弱い栄養素です。栄養のことを考えれば、加熱する料理にはあまり適さないといえますね。
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さつまいもも栽培しているので、赤玉ねぎとサツマイモをご購入希望の場合は10月下旬ごろを目安にご注文下さい~!