【玉ねぎ百科事典⑧】アローベアの特徴
2019.09.10
玉ねぎの品種改良は毎年進んでいます。(玉ねぎだけに限ったことではありませんが)
今までは従来の品種よりも、もっと収穫量が多く、病気に強い玉ねぎが品種改良されてきました。
最近では、切っても涙が出ない玉ねぎ「スマイルボール」のように、玉ねぎ自体の味や性質を変化させるような品種改良や、大規模に玉ねぎを生産している農家向けに収穫時期を早められるような品種改良もされています。
アローベアとは
2018年に名前が公募(と言っても、農家や関係者の間)で決まった新品種です。
2018年まではT-746(てぃーのななよんろく)という名前で試験栽培がされていました。
というわけで、北海道で栽培されている品種の玉ねぎの中ではとても新しい玉ねぎです。
新しいだけではなく、新品種としてこのアローベアの素晴らしいところは
植えてから収穫までのスパンが短いところ。
つまり、従来の玉ねぎよりも早く収穫できるということです。
この品種がもっとメジャーになれば、夏前には欠品する北海道産の玉ねぎがいままでよりも早くスーパーに出回ることができます。
井澤農園のアローベアのこだわり
井澤農園のアローベアは「減農薬栽培」という栽培方法で育てています。通常の栽培方法よりも、農薬の使用量が半分以下にとどめている栽培方法です。
井澤農園はアローベアの名前が決まる前の試験栽培の時からアローベアを育てています。
アローベアの収穫時期が早い点も、植物がかかる病気への強さも、収量性の良さも気に入り井澤農園の品種ラインナップに加えた所存です。
収穫時期が早い品種は「早生(わせ)」というのですが、アローベアは極早生と言ってもいい品種ですね。
貯蔵性はそれほど秀でてないので年内に食べてしまうことをお勧めします。
アローベアのおススメの料理
アローベアに限らず、早生の玉ねぎの品種はみずみずしいのが特徴です。
炒め玉ねぎにするには水分が多いので時間がかかり、不向きですができないことはありません(笑)
水分の多い玉ねぎは辛みが少ないのが特徴です。オニオンスライスとしても食べられますし、生のまま刻んでサルサソースなどにもどうぞ。辛さが苦手な人は水さらしをすると良いです。
煮るとトロっとした食感になるので、煮崩れしない程度に煮込めばスープやカレーの具にも使用できます。
玉ねぎの天ぷらは試してみたことはありますか?(写真は葉玉ねぎです;)
輪切りにしたタマネギをてんぷら粉と水で溶いた液にくぐらせ、170度ほどの油で揚げます。
柔らかくみずみずしいアローベアは天ぷらにするとジュワっとジューシー!
ぜひお試しください(*^-^*)