【玉ねぎ百科事典④】北もみじ2000の特徴
2019.02.21
今回紹介する品種は「北もみじ2000」です。「きたもみじにせん」と読みます。
秋の北海道を走る新幹線のような名前ですが(?)、井澤農園で一番多い面積を作付けしている玉ねぎの品種です。
冬にスーパーで「北海道産玉ねぎ」と書かれて並んでいる玉ねぎの品種はこの品種である可能性が高く、全道的にもメジャーな品種です。
北もみじ2000とは
同じような時期に植えた玉ねぎでも、品種によって収穫できる時期が変わるものがあります。
早く収穫できる品種は「早生(わせ)」といい、7月中旬にでも収穫可能。
一方、「晩成」の品種は9月末くらいに収穫しています。
北もみじ2000は、晩成の品種で井澤農園の玉ねぎの中で最も遅く収穫している玉ねぎです。
また、この品種は玉ねぎの中の大発明と思っています。とにかく貯蔵性が良く、大きくなりやすいし、病気にも強い!
いいところばっかりなので農家はこぞってこの品種を多めに作りたがります。
井澤農園の北もみじ2000のこだわり
写真のように、大きな鉄のコンテナに玉ねぎがぎゅうぎゅうに入って放置されているのをみたことがあるでしょうか?
井澤農園では収穫後、天気が良い隙を見ては倉庫にしまっていた玉ねぎのコンテナを外に出し、太陽の陽に当てています。
あれは「風乾」と言い、しっかり日光と風に当てて乾燥させる意味合いがあります。
畑から収穫したばかりの玉ねぎはまだ水分量が多く、そのまま保管するには腐りやすかったりカビやすかったりします。腐敗やカビを防いで長持ちさせるために、おひさまや風の力を借りて乾燥させるのです。
井澤農園の北もみじ2000は収穫後、このように乾燥させる工程を経ることで貯蔵性が上がるだけでなく、味の面でも余計な水分が飛び甘みが凝縮されます。
北もみじ2000のおすすめの料理
北もみじ2000の味はというと、甘みが強いだけでなく辛みも強いのが特徴です。
夏の大根は自分自身が腐敗しないように辛み成分を作り出しているという話がありますが、玉ねぎもそうなのかもしれません。貯蔵性の良い玉ねぎ程辛い印象がありますから。
また、みずみずしさが特徴のオホーツク222や雪景色に比べると果肉が固く、同じ大きさのみずみずしい品種に比べると層も多いです。その分、繊維感が多くて煮崩れしにくいのが特徴です。
煮崩れしにくいので、カレーやシチューなどの煮込み料理の具や、丸ごと煮込むスープ、肉詰め玉ねぎなどにおすすめです。
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